2013年07月05日

祝二歳と出産備忘録

イヤイヤ期の息子に手を焼き、全てにやる気をなくしていたこの1ヶ月。
子供が叫べば私も怒鳴り散らし、子供がヒスれば私も発狂し、子供が泣けば私も号泣と言う、阿鼻叫喚の日々でした。
私の悩みは大抵底が浅いので、今回もすぐに立ち直りました。
上がってみると、なんだあんな浅瀬で溺れていたのかと毎回思います。楽しい水遊びでした。ちゃぷちゃぷ。

さてそんな息子、7月1日で無事2歳になりました!!

子供の誕生日は本当に節目と言う感じがして、母親としては身が引き締まる思い。
1歳から2歳へ。正に新たなステージへ第一歩を踏み出したわけで。
誕生日会は、また来年無事に3歳の誕生日を迎えられるよう家族みんなで頑張ろう、という決起会みたいなものである。

そして子供の誕生日は、私が出産をした日でもある。
こういう風に考えるのは「産む」ということをした母親ならでなんだなぁ、と改めて思う。
2歳の誕生日、息子の寝顔を見ていて、出産した時のことを思い出した。

あの日のことはたぶんしわしわのおばあちゃんになっても忘れない。
そんな瞬間、たぶん出産以外にないんじゃなかろうか。少なくともこれまでの私の人生にはなかった。
初キスだって初Hだって初失恋だって親の離婚だって家出だって婚姻届出したときだって仕事の初大ポカだって、薄っぺらい30年なりに、その時々で様々な思いがあったけど、数年経てば全ておぼろげである。
今にして思えばただの通過点で、結局その程度の出来事だった。

でも出産は違う。あの日心と体に深く刻まれたものは、薄れていく予感がしない。たぶん。

私は陣痛が長く、6月29日の夕方から7月1日の午前5時に生まれるまで、約36時間苦しみ続けた。
よく「鼻からスイカが出てくる感じ」とか聞く。
それが陣痛の辛さを表現したものなのか、分娩の痛みを表現したものなのかは分からないけど、個人的にはどちらも当てはまらなかった。

陣痛に関しては子宮口がデモ隊と闘っている感じ。
分娩は百年分の灼熱のウンコが出てくる快感って感じだった。

陣痛の後半は、もうシモが天安門だった。
あれは痛みではなく心身の拷問なわけで、ひたすら辛いんだけど、ただ辛いんじゃない。
出せば楽になると分かっているし、もう体が勝手にいきんでしまうんだけど、それを我慢しなければならないのが一番辛い。

精神的に未熟な私は、10分に1回助産師を呼びつけては
「もう出すっつってんだよぉぉぉぉ!!何度言ったら分かんだこのボケカスタコごるぁぁぁぁ!!」
と罵ったり
「今すぐ腹切れぇぇぇぇ死ねぇぇぇぇ!!ぐおわぁぁぁぁ!!」
と獣の咆哮とともに発狂したたり
「お、お、おぅ…おねがい…ひま…すぅ…」
とボロボロ泣きすがったりしていた。

腹さえ出てなきゃ、完全にエクソシストだった。
神父が十字架を胸に、聖水かけてても違和感なかったと思う。

最終的には、あのメンタル最強のだんなが
「もう帝王切開にしてくれませんか…もう見てられません…怖いです…」
とやつれた顔で助産師に頼み込んでいた。

分娩台に上がって、いきんでいいですよと言われたときは、目の前に世界中のありとあらゆる神が舞い降りてきて、光の輪の中でマイムマイムを踊っているのが見えた気がした。

出産前に病棟見学で見た分娩台は、無機質で冷たい感じがした。
たくさんの医療器具に囲まれて産むことに、少し恐怖と抵抗を感じたりもしたけど、そんなヤワな気持ちはとっくのとうに消え去っていた。
上がるなり、大股開きで足を踏ん張り、手元のグリップをガッチリ握りしめ、
「次来たら、いっちゃっていいんすね!?」と俄然やる気に。

先生が来て、いろいろと準備をし、
「は〜い、じゃあ次でいきみましょうか」
と、私に散々呪詛の言葉を投げつけられた助産師さんが優しく言う。

あんなに精神錯乱してたのに、ここまでくると自分でも驚くくらい冷静。
母親学級で習ったいきみ方や、赤ちゃんの出方などを思い出し、その通りにやろうとしていた。
「頭見えてますよ〜」とか「破けちゃうので切りますね」とか、一言一句今でも覚えてる。

そしてものの10分で息子無事誕生
分娩だけに限って言えば、大変な安産だったと言えるのかも。

出産直後、母になった私の第一声は
「わぁ!痛くない!」
でした。

そのあとは横で唇フルフルさせてるだんなに写真撮影を指示したり、息子をカンガルーケアしながら、だんなと胎盤見たりして平和な時間を過ごした。
だんなも、母も、憔悴しきった目元で、優しく笑っていた。
生まれたての息子は、なんだか疲れたような顔をしていた。

助産師さんにはすぐに謝った。
「いいんですよ〜みんなああだから、ははは」
と言ってくれた。

そのあと分娩台の上で、約40時間ぶりの食糧であるおにぎり2個をむさぼり食った。
今までで一番美味いおにぎりだったなぁ。


と、一気に書いてしまった。
まとまりがなくてすいません。

それにしても、妊娠期間中はあんなに穏やかで慈しみに溢れた時間が流れているのに、出産ときたらあまりに激烈猛烈強烈じゃなかろうか。
母なんかは、私が逆子でなかなか出てこないもんだから、先生にお腹ぐいぐい押されたって言ってたし。
あんなに大事に大事にしてきて、最後上から押されるって、どゆこと!?って感じだ。

最後が美しくないことに、少しだけ残念な感じがしているのは、口が悪かった私だけだろうか。

次回はぜひ美しくキメたいものである。


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posted by しゃちま at 00:27| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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